ゲーム廃人や引きこもりなどでニートになり、職歴無しのまま年齢を重ね、30代も後半に入ってしまうと、アルバイトでさえ断られる事が多くなってきます。
就職ノウハウ系の雑誌・本・Webサイトなどでも、30代には転職をすすめるのが基本となり経験を武器にして転職成功するぞ!という様な事が書かれています。
しかし、職歴無しのニート、30代後半の人向けの就職ノウハウは、ほぼ皆無と言っていいほど、何も書かれていません。
暗黙の了解的に、「職歴無しニートで30代後半では、就職はもう無理」と突き放しているようなものです。
なぜ、日本という国では年齢が上がるだけで、採用される率が一気に下がるのか?いくつかの理由があるので、見ていきましょう。
1:30代後半の給与負担は企業にとってリスクにもなる
日本型雇用の典型的なシステムである年功序列から抜けきれない日本企業では、給与の金額は年齢や勤続年数に応じて給与ベースが決定されます。
欧米企業のように、組織内ポジションでわかりやすく決定されるわけではないため、30代後半ともなると自然に給与水準も上がり、会社の採用ハードルも高くなってしまいます。
となると、基本的な給与ベースが安く抑えられる若者と比較した場合、将来的な可能性と基本給与の安さで若者の方を採用するのがよくある選択です。
もし求職者が「安い給料でもいいから雇ってほしい」と言っても、普通のまともな会社であれば給与基準は会社の規則で決まっています。
求職者が「安い給料でも働く」と言ったからといって、低賃金で雇用しても、後々、同世代の従業員との賃金格差が問題になって、会社の空気がピリピリとしてきます。
30代後半の就職や転職には、その様な理由から、企業側が慎重になってしまうのです。
2:人間関係をうまく築けない人が多い
人間、30年以上も生きていると、今までの経験で積み上げた経験則や価値観が染み付いてしまっていて、他人に否定されることが気に食わず、異常にプライドが高かったり偏屈だったりします。
「今までのやり方を勝手に変えるな!決められた事だけを黙ってやれ!」
「お前の考えなんかどうでもいい!言われた通りにやれ!アホでもわかるだろ!」
と偏執狂丸出しで、新しいアイデアを否定するおっさん社員、パートのおばさんに、会った事がある人がほとんどだと思います。(中には、直接の被害者の方も‥)
しかし、転職で中途入社となると、会社側からすれば、当たり前ですが新入社員です。
謙虚に仕事を学ぼうとする姿勢が必要ですし、年下の上司から業務指示を受けることも当然あります。
となると、中途採用者も、年下の上司・先輩も互いにやりにくく、何かギクシャクした雰囲気の中で仕事をこなさなければなりません。
したがって、企業の採用側は、年齢が高めの転職希望者に対し、マイナスの印象を持ってしまうのです。
3:体の健康状態に対する懸念
やはり、30代後半にも差し掛かってくると、内臓疾患や腰痛など、いくつかの病気や症状を持ち始める時期です。
企業側としては、従業員にはできるだけ良い健康状態を保ったまま、長く働いて欲しいと考えています。
10代20代の健康な若者なら、病気の心配も、まだしなくても大丈夫ですが、30代後半に入ってくると、そろそろ、今後の健康状態が心配になってきます。
病気で長期入院でもされたら、解雇もできない、引き継ぎ社員を雇うこともできないで、会社側、現場ともに負担の強い、我慢の期間を強いられることになってしまいます。
さて、転職活動を30代後半からスタートするのは、ある程度の職歴があっても、なかなか難しいのに、30代後半で職歴無しという条件では、どう人生を挽回していけばいいのか?
具体的で、現実的なアイデアをいくつか提案していきたいと思います。
フリーランス・自営業で商売を始める
就職市場に巻き込まれない一番の方法、それはフリーランス・自営業として商売を始めるというものです。
フリーランス・自営業で開業すれば、もはや就職活動で振り回されることもなく、年齢も職歴も全く関係ありません。
親が自営業の場合は、その家業を継げばいいだけですが、それがない場合は、自分で何をするのかを決めて準備していく必要があり、サラリーマンとは違った、リスクテイクや行動力が求められます。
例えば、個人で始められるビジネスには、下記のようなものがあります。
1番と2番は、勉強してWebスキルを身につける必要がありますが、スキルを習得して、それをビジネスとして活用すれば、Web収入は少しずつ増加していきます。
初期投資がほとんど必要ないので、開業リスクは低いのですが、収入が安定するのに時間がかかり、スタートしてしばらくの間は、ほとんど稼げない職種です。
3番は、Webスキルはほとんど必要なく、経験則やノウハウが重要です。
売れ筋商品・利幅が大きい商品はどれか、仕入れ量はどう決めるか等、金銭リスクがあり、そこは普通の商売と同じですが、慣れて自分のノウハウができれば、比較的安定して利益が出るようになります。
4番は、あまり大きくは稼げませんが、自宅での仕事が可能で、常に需要はあるため、仕事が切れることはありません。職歴も無関係なので、かなりの量をこなせば、ひと月数十万円にもなります。
5番の、「自分の店を開業する」は、成功すれば社会的にも認められ経営者扱いされますが、開業資金が必要なので金銭リスクがあり、失敗すれば借金を背負うこともあります。
6番は、明日にでも簡単に始めらるスモールビジネスですが、アイデア力・行動力、そしてコミュニケーション能力が必須です。が、稼ぎは少なめです。
7番は、リアル店舗を開業するより低リスクで、少資金で始められますが、収入を増やすには時間とWebマーケティング力が必要です。
自営業や起業をする前に まず日雇い労働をする
今すぐにでも、資金が必要なら、日雇い労働やアルバイトをして稼ぐしか方法はありません。
しかし、安定して入れるアルバイトは採用の競争率も高く、10代・20代の若者だらけの職場では、居心地も悪いと思います。
ですが、日雇い労働の契約なら、1日から数日ほどの短期間なので、周りの人もこちらの事を気にしません。
同じような環境下の人も中にはいて、雰囲気は薄暗いグレー色ですが、自分だけ浮いて惨めさをひどく感じることもありません。
ここで、気をつけたいのは、短期の日雇い労働でも肉体的な重労働は避けて下さい。
30代後半は、筋力が弱ってきて、腰痛が慢性化していたり、体の節々に痛みが出てくる年齢なので、倉庫作業や荷物の運搬など過度に行っていると、ギックリ腰や椎間板ヘルニアに見舞われ、日雇い労働すら不可能になってしまう危険性があります。
切りの良いタイミングで日雇い労働は終わらせて、蓄積型のスキルを身につけられる仕事を行っていく必要があります。
自営業や起業に挑戦したいなら、短期でガッツリ稼げる組立工場などは、開業資金作りの働き口としておすすめです。
面接即採用のブラック企業に入社する
日本の広い労働市場では、前科何犯であっても入社させてくれる企業が存在します。
団地・マンション・高級住宅への飛び込み営業、テレアポや胡散臭い商品の勧誘・対面販売など、日影に隠れてコソコソとグレーゾーンで動いている業界もあります。
30代後半、職歴無しのニートであっても、働く場所が見つかるかもしれません。
「俺は、前科持ちの社会不適合者と同じカテゴリーなのか?」と質問されれば、「残念ですが、そうなります」と答えるほかありません。
なんでもいいので、とにかく職務経歴を作らなければ、どうあがいても評価はされないのです。
そうであるならば、たとえ、ブラック企業であっても正社員として雇用され、形としてでも職務経歴を作ったほうがマシです。
最低でも2~3年の勤務期間は作りたいところです。最初から「30代後半、職歴無しのニート」が待遇の良い企業に就職は望めません。
ステップ・バイ・ステップ で「段階的」に「一歩ずつ進む」しかないのです。
とはいっても、うつ病になったり、過労死してしまっては、元の引きこもりに逆戻りなので、ソフトブラック企業を探しましょう。
などなど…
30代後半職歴無しはハンディキャップ。独自路線で戦おう
30代後半職歴無しからの就職・転職活動は、非常にシビアな戦いになります。
職歴無しの就職希望者が、ごく普通の一般的な会社で働ける方法を探しても、非正規雇用の求人すら断られるという厳しい現実があったりします。
非常にシビアな就職戦線ですが、樹海行きしか選択肢がない、という事ではありません。
この日本では雇用の需要は、まだまだ、たくさんありますし、生活していくためにはやるしかないのです。
日本は経済大国の一員ですが、一度、ドロップアウトした人間には冷たく、なかなか再チャンスを与えず、さらには見下すというところがあります。
国や第三者をあまり当てにせず、自分の力で変えていくんだ、という強い覚悟が必要です。
30代職歴無しの受け皿 介護職なら就職も可能
知り合いに、バンドを組んでミュージシャンをしていた人がいたのですが、お金が無さ過ぎて、奥さんに泣かれ(なぜか結婚はしていた)、就職活動をする事になった人がいます。
そのバンドマンは、職歴無しの37歳だったのですが、自分が出来そうな仕事を求人から探して、介護職に応募することにしました。
就職活動を行って面接を受けたところ、なんと、すぐに内定を2つも取ることができました。
介護の経験もなく、資格も何も持っていないのに合格です。
聞くと、まずは派遣社員の契約で働きながら、ホームヘルパー二級の資格取得を目指してもらい、二級が取得できたら、正社員登用というキャリアプランでした。
彼はヘルパー二級の資格を勉強して試験に合格し、今は、正社員登用もされて働いています。
年収はと言うと、250万~300万ぐらいですが、ホームヘルパー二級の資格と経験を手にすることが出来たので、他の会社への転職も可能になり、今は着実に前に進んでいます。
介護職と耳にすると、低賃金で肉体労働なブラック的な感じがしますが、介護資格と現場経験さえ手に入れれば、派遣社員として希望どおりの時間で働く事も可能ですし、介護施設によって細かい労働条件はバラバラです。
30代後半、職歴なしの人は、介護施設での勤務も視野に入れてみてはいかかでしょうか。
「介護経験なんて全くないし、資格もないから、まずどう始めたら良いのかよくわからない」
という人に参考にしてほしいのが、無資格・初心者・未経験でも、スタートを切ることができる求人を多く抱えている「転職エージェントサービス」です。
初心者・未経験でも大丈夫な介護職から、待遇や年収が良い会社の求人がたくさんあるのが特徴です。
好条件な優良求人を見つけるのに、最適なのが転職エージェントです。
転職エージェントに相談すれば、資格取得をバックアップしてくれる求人もみつけてくれますよ。
転職エージェントを利用して初心者・未経験OKの介護職員として勤務し、資格を得て正社員になる。
30代後半職歴なしの不利な条件の人でも、社会復帰が可能な最短ルートです。
私の知り合いも働き始めは苦労したようですが、今では介護の仕事にも慣れて、元気に働いています。
介護職での勤務を考えてみるのも、選択肢の一つですよ。下に、オススメの転職エージェントを書いています。良ければ、参考になさって下さい。
求人情報集め・転職活動を有利に進めるために 転職エージェントを活用しよう
転職活動を行う際には、転職エージェント(仲介・代理人)をうまく活用して、効率的に進めるのが良いと思います。
誰でも無料で利用できる転職エージェントは、あなたの希望に合致した、優良な求人案件を探してきて紹介してくれる、転職マッチングサービスです。
転職エージェントは、求職者が転職に成功した時に、転職先の企業から人材紹介手数料を受け取っているので、転職希望者のサービスの利用は完全無料になっています。
効果的なアドバイスが転職専門のプロフェッショナルから聞けるので、転職活動をスムーズに進めることができ、転職失敗の確率を大幅に下げることが可能になります。
そして、会社の内部の事情を精査している転職エージェントは、離職率が高すぎるブラック企業や、長時間労働で激務な企業などの情報を、事前に提供してくれます。
そのため、最初から「給与・ボーナスはこれぐらいの水準で」「月の残業は40時間までの会社を希望」などを伝えておけば、その希望にあった求人案件を探して紹介してくれます。
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右も左もわからず、自力で転職活動を行うよりも、ずっと効率的に転職することが可能です。
転職活動で痛い失敗をして時間を無駄にしないためにも、プロフェッショナルの転職エージェントを利用するのが、最もベストな方法です。
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転職・就職活動は一人で全てをうまくやるにはあまりに大変で、不安感におそわれる事も多く、何も知らなければ、どのような順序で行えば良いのかさえ分からないものです。
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