現場仕事などの立ちっぱなしの仕事に従事し、長期間そのような仕事場で働いていると、一番最初にガタがきやすいのが「腰」です。
腰痛やギックリ腰などの症状は、30代から40代以降の中高年層に出てくる症状であると思われがちですが、20代や30代の若い年齢の人でも、案外、腰痛の症状に苦しんでいる人は多いようです。
例えば、一日中、立ちっぱなしで仕事をやっているライン製造工場、小売業・店舗販売員、サービス業界の人などは、慢性的な辛い腰痛の症状を抱えている率が非常に高いです。
私の知り合いで、派遣社員の契約で食品製造工場のライン工として勤務している30代の男性がいます。前職も肉体労働で立ち仕事をやっていたのですが、会社の業績が芳しくなくあえなく倒産。
その後、転職活動期間中の生活費を作るために、短期で出来る派遣に入り勤務していたのですが、腰の症状が悪化してしまい、ひどい腰痛になってしまいました。
今では会社に出勤する前に、痛み止めの鎮痛薬を服用し、腰にコルセットを上下二重に巻いて仕事に行くようになってしまいました。
しかし、食品製造工場のライン工の立ち仕事は思いのほか重労働で、退職して別の仕事に就くか悩んでいます。
こういうケースの場合、先々の体の事も考えて退職するべきなのか、それとも短い期間なのだから、その間は我慢して勤務するべきなのでしょうか?
もし、その会社での勤務歴が6ヶ月以上あるならば、診断書を出してもらって休職手当を受け取りながら、症状が緩和するまで少し休養をとるのが良いと思います。
フルタイムで勤務していれば、派遣社員という雇用形態であっても、休職手当を受け取ることができます。腰痛なんて理由で休職が可能なのか?と疑問に思う人もいるかもしれませんが、腰痛であっても休職する事はできます。
しかし、会社に勤務してすぐ(1・2ヶ月ほど)に腰痛を発症した場合では、残念ですが休職制度を使う事はできません。しかし、その場合でも、私は退職した方が良いと思います。
なぜなら、体に慢性的な悪い症状(腰痛など)を持ってしまうと、将来、どんな職業に就こうが、常に爆弾を抱えながらの勤務になるので、会社で行う業務に支障が出るようになってしまうからです。
腰痛・椎間板ヘルニアなどは生活にも支障が出る
症状が一時的に治まっているからといって、腰痛を放ったらかしにしてしまうと、更に悪化し、椎間板ヘルニアなどの症状も出てしまい、日常生活にも悪影響が出る事になってしまいます。
骨と骨との間のクッションの役割を担っている椎間板は、年齢を重ねる事により少しずつ弾力性が低下していき、骨の横に飛び出してきます。
横に飛び出した椎間板が、神経に触れて圧迫を与えてしまうと、強い痛みが腰の周りに発生し、寝転んで安静にしている事しかできず、ほとんど動けなくなります。
少しの体の揺れや、咳やくしゃみ程度の小さな振動であっても腰に強い痛みが発生してしまいます。
椎間板ヘルニアは、腰の周りの痛みだけではなく、足の先まで痺れたりするなどの、腰以外の副次的な症状も出てきたりします。
最悪は、病院にいって切開手術をしなければならなくなってきます。
不安定な非正規社員であるからこそ健康管理はしっかりとしよう
会社組織のポジション的に、弱い立場にある非正規雇用であるからこそ、もし体に不調が表れたら、すぐに病院の診察を受けにいって、症状が悪化しないうちに治療するべきです。
体の健康を害してしまうと、働く時間も減り、収入がもっと減少してしまう可能性もありますし、最後は、生活保護の受給を申請するところまで状況が追い込まれてしまいます。
仕事でも遊びでも「体が資本」というのは基本なので、一時的な収入を気にし過ぎるよりも、まずは自分の体の健康の方を大切にする方が先決だと思います。
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