転職活動の面接で「臨機応変に変化が出来る」「スピード感では負けない」などのセリフはイエローカード | 大人の転職応援団

転職活動の面接で「臨機応変に変化が出来る」「スピード感では負けない」などのセリフはイエローカード

転職活動の面接で「臨機応変に変化が出来る」「スピード感では負けない」などのセリフはイエローカード面接時の自己アピールで「商品の販売サイクルがとても早く、流動性の高い業界を経験しているので、私は変化に対応でき、スピード感では負けない自信があります。」

という自己PRをする人が、見受けられますが、このたぐいのアピールは、さほど面接官の心に響くものではありません。

何故かと言うと、時代の変化のスピードに、臨機応変に対応していくのは、個人や企業として当たり前になっているからです。

飛ぶ鳥を落とす勢いだった経済成長期の日本においては、技術革新や商品開発の進化とスピードが凄まじく、そのような、「変化・スピード」アピールも効果がありました。

しかし、今でも、巷にあふれる様々な転職指南本の面接テンプレートの中に、「変化・スピードに対応できる人材」アピールをしましょう、などといったアドバイスを見ることが出来ます。 

もはや、このアピール法はお約束のワンパターンPRに当てはまり、採用側になんらポジティブな印象を与えないものとなってしまっています。

まだ、新卒組であれば、若さが持つ躍動性を感じることも出来ますが、転職組が、このお約束のワンパターンPRでは、面接官に強い印象を与えることは出来ません。

この時代、ビジネスの「変化・スピード」に対応していくのは、どの業種でも当たり前にやっている事なので、最初から求められるスキルに入っているのです。

さらに、本来の性格は、物事をじっくり考えてから、慎重に行動するタイプなのに、転職ノウハウ本の情報を素直に取り入れ過ぎて、間違った自己アピールになってしまっている人も見受けられます。

百戦錬磨の面接官からすれば、アクティブで行動的なタイプか、思慮深く慎重なタイプかは、数十分間、話をすれば読み取ることが出来ます。

自身が本来持つ特性とは違う自己アピールをすれば、自分が苦手な事を必死に「出来ます!」と言い切っている様なもので、採用側に不信感を抱かせる原因にもなり、ネガティブな評価を与える可能性があります

スポンサーリンク

会社が求める性質「変化・スピード」より「粘り強さ」

実際の仕事の現場において、会社が求める性質は、「変化・スピード」より「粘り強さ」です。

一生のうち、何回か転職するのが当たり前になっている日本では、忍耐力があり、粘り強いという性質、物事にじっくりと腰を据えて取り掛かる姿勢は、企業からすればポジティブな評価になります。

そのため、時代の流れの変化により、一昔前よりも、同じ会社での長期勤務歴という経歴がプラスに評価される傾向が出てきています。

優良大手企業を1年で退職した人よりも、、中小企業で5~6年間、継続勤務し続けた人の方が採用されやすい状況も見受けられます。

大企業にさえ入ってしまえば、その後の転職も楽勝、と考えている人もいますが、勤続2~3年未満の早期退職者ならば、大企業ブランドもさほど効果をもたらしません。

昨今の企業は、安定性を求めて、新規・中途の求職者を採用する時に、長期的な視点から見て、安定感のある人材かどうかを選別基準に据えるようになってきています。

会社が気に入らなければ即退職しそうな転職希望者は、まず最初にハジカれますので、お約束テンプレートな自己アピールは減点の評価になります。

更に、転職ノウハウ本に書いてあるような広く流布されている、よくある自己アピール法は、ライバル転職者たちもこぞって真似をしてくるので、自己アピールの仕方がコピペのようにモロ被りしてしまいます。

そのような悲惨な状況になって苦笑いするのは、むしろ面接官の方でしょう。減点の対象にされるのは言うまでもありません。

そこで必要なのは、「変化・スピード」に強いといった、よく耳にする自己PRは避ける事、そして、人の個性の特徴を大きく2つに分類し、自分の個性に合ったアピール法を選択する事です。

1つ目の特徴は、思考的な人の特徴で、

慎重・繊細・思慮深い・粘り強い・忍耐強い・正確・冷静・謙虚・気遣い・計画的・規律的・論理的・合理的・道徳的・倫理的・安定的・多面的・バランス力・段取り力・執着力・危機回避能力・長期集中力、などのキーワードを中心に考える方法。

2つ目の特徴は、アクティブな人の特徴で、

行動的・大胆・発想・挑戦・外交的・改善・革新・躍動的・タフさ・情熱・強靭さ・負けん気・リーダーシップ・多趣味・経験主義・人脈・体力・一点突破力・爆発力・達成力・リスクテイカー・短期集中力、といったキーワードを中心に考える方法。

どちらの特徴を中心にアピールするかは、家族やパートナーなどの第三者にアドバイスを貰いましょう。

自己評価と他者評価には、相違があったりします。自分の事は案外良くわかっていないものです。

面接において大事なのは、自分の個性の特徴にない事を、「出来ます!頑張ります!」などと偽ってアピールしない事です。

性格的に、思慮深くシャイで繊細なのに、応募企業がアクティブな人材を求めているから、「活発で外交的なキャラクターとしてアピールを頑張ろう」などと考えると転職の成功率も下がってしまいます。

面接での自己アピールは、企業側が求めるキャラクターに自分を寄せて行くのではなく、本来自分が持つ個性の特徴をアピールすることが大前提です。

付け焼き刃の演技アピールをしても、見透かされて終了してしまいます。

そうならないためにも、面接指導などもしてくれる、プロのアドバイザーに力を借りるのもおすすめです。下に書きましたので、参考になさって下さい。

[dfads params=’groups=4&limit=1′]

スポンサーリンク
スポンサーリンク

自分に合った会社で働ける人を、一人でも増やすためにシェアする