文系人間の就職先として多いのが営業職になります。営業職は企業においても非常に重要な部署なので、会社の規模や利益拡大のために、時に多くの営業マンを採用することがあります。
ですが、当然、営業マンという職業は、対人コミュニケーション能力が不可欠であり、口下手や内向的な性格の人には、ほぼ続けることが不可能な仕事となります。
飲み屋での接待や、プライベートでの呼び出し、見積書類の作成、会社へのご機嫌伺い…等々。
もちろん残業なども当たり前、そして営業手当と残業代は一緒だったりと、結果を出すことができなければ、給与と働いた時間が比例せず、全く割に合わないというのが現実のようです。
また、営業ノルマなどが設定されている会社で怖いのが、営業ミーティングの際の成績評価による吊し上げです。
厳しい叱責や罵倒などを行うパワハラ上司のもとで働いたことがある人は、営業という職種に対し、かなりネガティブな印象を持っていると思います。
体力も神経も使う営業職から抜け出したい…営業から未経験の業種への転職は簡単にできるのでしょうか?実際は、特に問題なく転職することが可能です。そこの所を詳しく見ていきましょう。
営業経験がある人は会社の広報などの仕事もできる
大手企業の営業職に就くことができたけど、営業ノルマの達成や連日連夜の接待で身がもたない…と、そろそろ限界を感じてきた人は、ベンチャーや IT 企業の広報及びディレクターなどに転職するのもいいと思います。
IT 業界は、カテゴリ-によってはそれほど営業の必要性が高くありません。ゲームを作っている会社や、自社企画の WEB コンテンツサービスを制作している企業は、それほど営業を必要とはしていません。
1人も必要ないという事ではないですが、ほとんどの場合、広報やディレクターの方を必要としています。ディレクターの仕事というのは、会社内の各部門との連結役と人材探しです。
個性が強いクリエイターたちの能力をうまく連結させて、情報共有や意思疎通をはかり、独自サービスを生み出していく大事な仕事です。
対面の営業ではないので、会社の中でほとんどの仕事を完結させる事ができます。地方への出張や、心身共に疲弊するアルコール接待をする必要はありません。
ベンチャーや IT 企業と、大手の企業では、仕事の進め方が驚くほど違うので、体に染み込んだ営業の常識を塗り替える必要があります。
働いている年齢層も若いことが多いので、若い人とうまくコミュニケーションがとれる人であれば、ベンチャーや IT 系の方が肌に合うこともあるでしょう。
また、社内でのマネジメント役であるディレクターに、厳しい営業ノルマが課せられる事はないので、必死に汗をかいて商品をセールスすることはありません。
営業事務や経理部門へ転職するのも一つの選択肢です
営業に疲れたから転職しようという場合、一つの選択肢として営業事務に転職するというのもいいと思います。
見積書など、各種書類の作成や取引先への電話対応は苦痛ではないが、気疲れする接待や地方への出張などはもうやりたくない、という人は営業事務などの経理関係に転職するのが最適かと思います。
普通の事務・経理関係の仕事に転職するのもいいですが、競争率の低さで言うと営業事務が最も入社しやすく、営業経験がある人の転職はさらにやりやすいと思います。
しかし、事務系の仕事というと女性の割合が高く、女性であればスムーズに転職することが可能ですが、これが男性となると少し採用率が落ちてしまいます。
やはり事務という職場は、既に女性社会が形成されているので、全員が女性のところに1人ポツンと男性が混ざっているというのは、会社側としても難色を示してしまうのかもしれません。
しかし、中小零細企業などでは事務職の人数が1、2名ということがほとんどです。そこで勤務している人が、結婚や妊娠などの理由で離職した場合、うまくタイミングが合えば入社することも可能です。
そして、中小零細企業の場合、男性の事務職員が長く働いていている事があります。
それは、20~30代の女性の場合、どうしても結婚や妊娠などの理由で退職されるため、その都度、求人募集をかけて採用活動を行う手間が省けるからです。
会社が求人募集しているタイミングもありますが、営業事務として勤務していきたい!と前向きな姿勢を見せれば、採用を考えてくれる企業はあります。
経理は専門性の高い資格職でもあるので、うまく出世街道に乗ってキャリアを構築することができれば、いずれは経理部長などの役職に就くことも可能です。
経理職を行う上での知識や資格を持っていれば、会社の倒産やリストラなどの危機が訪れたとしても、他の職種と比べ、割りとスムーズに転職活動を進めていくことができます。
当然ですが、営業職から事務職への未経験での転職になるので、経理の知識の習得や資格取得などのスキルの向上は必須となってきます。
しかし、経理・会計の知識と資格をしっかりと習得さえできれば、転職という観点から見ても将来とても有利になってきます。
営業職に疲れ果てたので、内勤の経理職として働いていきたいと思っている人は、転職に挑戦してみてもいいのではないでしょうか?
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