転職活動で妥協するのはダメ!絶対!妥協した先に待っている困難とは?

転職希望者が転職活動を行っていて、何十社、面接を受けても、なかなか内定をもらえなかったり、雇用保険の期限がもうすぐ切れる、または就業していない「空白期間」を何ヶ月も作ってしまったなど、かなり逼迫(ひっぱく)した事態になることもあると思います。

そんな時、仕方なく、容易に内定がもらえる業界や、興味・関心は薄いが内定をくれる会社に「とりあえず、ここにしておこう!」と決定してしまう方は結構いると思います。

しかし、このような「とりあえず内定」は、その後、転職活動をする時に整合性のとれていない経歴になって、転職活動において不利に働いてしまうことがあります。

例をだすと、事務職に就こうと簿記試験を受けて合格したのに、飲食チェーンの店員やビジナスホテルのフロントなどのサービス業に就職してしまうとします。

その後、やっぱり経理関係の仕事に転職しようとしても「前職は全く別の職種だったようですが、どうゆうことですか?」と面接官に聞かれたときに矛盾が発生します。

営業などの職種であれば、簿記の知識も営業トーク中に使えると思ったから、などと理由付けすることは可能ですが、職務経歴にある程度の共通性がないと、長続きしない人・仕事をコロコロ変える人、などといった損になる印象を与えることになってしまいます。

とりあえずの妥協で決めてしまった職種では、自分のモチベーションを維持するのも難しいので、結局、仕事も長続きしません。

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就活を早く終わらせたいための「妥協内定」はダメ!絶対!

就職活動が長期化してしまうと、早く終わらせて気を楽にさせたいがために「受かったところなら、もうそこに決める」「数撃ちゃ当たる戦法で、多種多様な職種に応募する」などといった逃げの就職活動に陥りがちです。

特に新卒となると、業種や業界知識にまだ疎いため、職務キャリアに迷いが生まれてしまう学生が多く、それが原因で、3年以内の新卒の離職率がとても高くなっています。

新卒・転職の両方に言えますが、いわゆる、就職活動を早く終わらせたいがための「妥協内定病」にかからないよう気をつけて下さい。

真の目的は自分の特性や、求めるキャリアに見合った職種に就職することであって、どこでもいいから、とりあえず就職することではありません。

転職失敗例ー「妥協内定」の先にあるもの

石川真奈美さん(25歳 短期大学卒)

チェーン展開している外食産業に就職する。しかし、長時間労働&サービス残業(パワハラも有り)などのブラック激務に精神も体力も削られて退職。

2ヶ月程、心身の回復を待ち、転職活動を始める。残業があまりない事務職を中心に転職活動を頑張ったが、簿記の資格などもなく、初心者未経験の真奈美さんは全く内定がもらえず、雇用保険の期限も切れてしまった。

家賃・水道光熱費などの生活費で、少しあった貯金もなくなり、いよいよ窮地に追い込まれた真奈美さんは、外食産業の経験が活かせそうなサービス業も受け始め、あるホテルにすぐに内定。

どうしても無職から抜け出したかった真奈美さんは、多少の不安を抱えながらも、せっかく内定がもらえたんだからと、そのまま入社。

前職の外食チェーンよりかはマシだろうと考えていたが、蓋を開けてみると、出勤日・出勤時間も休日もバラバラで、勤務時間も長く、真奈美さんは4ヶ月でダウン。その後、退職。

人事の採用担当者からも嫌な暴言をはかれ、心身が壊れる前に、逃亡するように離職した。

もう一度、心機一転、転職活動を再開するエネルギーも湧いてこず、短期離職者の烙印を押されただけで、経歴も汚れてしまい、転職活動は大失敗で幕を閉じた。

転職活動において妥協内定は絶対にダメです。妥協内定に陥らないようにするためにはどうすればいいか?

真奈美さんのようにならないために、対策案をいくつか提示したいと思います。

対策:転職活動は業種を絞り、少数精鋭で攻める

新卒の時には、企業の採用時期が重なっていたり、多種多様な業種を見て情報を集める必要があったり、4・5社を同時進行で応募し、就職活動を行ってきた方も多いと思います。

しかし、転職活動においては、そのような「数撃ちゃ当たる作戦」的な転職活動は全くオススメできません。

転職活動は新卒の時の就職活動とは違います。1名か2名採用がほとんどなので、かなり競争率が高い狭き門となっており、会社側も応募者を精査します。

少しのことで内定の行方が変わる状況下で、同時進行で4社も5社も連続で受けていると、面接時の受け答え(志望動機など)がこんがらがって混ざってしまい、紙一重の差で、他の転職者に負けてしまいます。

転職活動では前職の経験など、自身が持つ特性やアピールポイントがハッキリしているので、なおのこと、応募する求人を少数精鋭で絞る事が大事になってきます。

内定を焦らないようにするためには?

・なかなか内定がもらえず空白期間が伸びてもマイナスに捉えない。

・貯金がなくなっても、短期のアルバイトをしながら転職活動を続ける。

・転職エージェントや友人などに話を聞いてもらう。

・希望する内容でないなら、そもそも応募しない、そして内定が出ても毅然と断る。

・職務経歴書に自分の思い描く理想の経歴を書いてみて、その企業での仕事が、それに近いかを確かめる。

 転職は積極的な「職業の自由選択権」の行使です

日本は経済的には先進国の一員ですが、転職観・仕事観に関しては、決して先進的とは言えないと思います。

いまだに、転職者を実力や特性・人格で判断せず、転職回数や勤務期間・短期離職の割合、などで見る企業が多いので、下手に焦らずに、転職活動を行うことをオススメします。

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